mein Madchen.

流れる季節が遠ざかる前に、もう一度だけ。

届かないから、小さく笑った





どんな言葉を並べても違う気がして,いつも後回しにしていたし,今日もきっと最後まで納得いかないまま、収集つかないまま結んでしまうと思うのだけど…

 





私は相葉雅紀というアイドルが嫌いでした。




 

ヨゴレ芸人みたいな事ばかりやって,話し方も笑い声も騒がしくて,発言も行動も正直頭悪くて,ヘラヘラしてて,チャラチャラしてて,お世辞にもかっこいいとは思えなかった。ズームインのチャレンジWEEKの相葉くん特集をたまたま見ながら,「こんな人にもファンがいるんだ」と,明確にそう思ったことをよく覚えています。

今思えば,好きでもないのにそんな風に思ったのは,あの時からすべてが始まっていたのかなって。

 




面白いものでもないので割愛しますが,相葉くんのファンになったのはそれから1週間も経たない日のことでした。これも何かの運命だったのだと思います。彼を見かけるたび,心に花が咲いたように暖かくなった。ジャニーズのアイドルのファンになったなんて最初は恥ずかしくて周りに言えなかったけど,今となっては相葉雅紀くんのファンですと胸を張って言えることが自分にとっての誇り。

 





でも、そう言えるようになるまでも時間がかかったと思います。好きになった頃の相葉くんはまだ周囲に突っ込まれてばかりで失敗も多くて,見ているだけでハラハラした。むしろ意味わからない聞きたがらないってのが本当に否めない人だったけど,こんなにも惹かれたのはそれでもいつも笑顔で,自分のことは卑下しても周りのことを一切悪く言わない人だったからだと思う。今目の前にあるものを全力で受け止めて,精一杯の力で何倍も大きくして返す。それを毎日毎日なんの疑いもなくできる人だと気づくまでには時間がかかったけれど、人生のまだ若いうちにこの人の存在に触れることができて本当に良かったと思う。

 



最初は分からなかったけれど,相葉くんが選ぶ言葉はどれも素直でいて,真っ直ぐだった。今年の誕生日の動画を作るときにソースをきちんとしたくて数少ない自分が持っている雑誌を全部読み漁って抽出したけど,相葉くんは些細なインタビューでも必ず一言は胸に突き刺さることを言っていて,動画に載せきれない言葉のほうが多いぐらいだった。なんて優しくて強い人なんだろうって改めて思った。彼の言葉の中で一番好きなのは,「限界だと思ったときが始まり」。私はこの言葉にもう何年も支えられています。

 





こんなに尊敬できて偉大な存在だとわかるまでに一瞬だったのではなくて,彼のファンをやってきて色んな顔を見てきて今の見方に至るということを言いたいわけです。頼りなかったことも,それでいて一生懸命だったことも,いつのまにか悲しくなるくらい立派になっていたことも,長くはなかったかもしれないけど、全部、見てきたから。

 





だからこのタイミングで,彼が遠くなっていくことを痛いほど感じているこのタイミングで,今日の大きな役目を任されたことが本当に何も言えなかった。頑張ってほしいと思ったけれどそれはすごく俯瞰的で,彼のファンでも何でもない遠く遠く離れた場所から言っているような気分だった。

 



常に話題にされて,不安やプレッシャーをたくさん口にして,その姿を見るたびに心臓縮むような気持ちになって,もどかしくてたまらなくて。普段そこまでしつこく否定的な事を言わない人だから余計落ち着かなくて,心配になって。のびのび自分のペースで緊張感もありつつ楽しくリハしてるって聞くだけで嬉しいような寂しいような,生きた心地がしない。

 



どんな4間半になっても,第67NHK紅白歌合戦の白組司会者は一番最高だったって大声で言い続けるから。

 






いつもたくさんの夢を見させてくれてありがとう。

どんなに手の届かない大きな存在になってしまったとしても、きっと私たちの元に、いつもの笑顔で戻ってきてくれるでしょう?









行ってらっしゃい。